北陸RDXは経済産業省のJ-NEXUS事業から生まれた産学官金連携の事業です。J-NEXUS事業は2025年度で終了し、普通であれば、産学官金連携の事業も終了するところですが、北陸RDXは自立的な事業として継続することになりました。
「地域の企業や大学の研究者の支援」という現場指向の活動が評価され、ハンズオン支援の株式会社RICHが2023年に設立されたことに加え、県境を越えたヒューマンリレーションを維持したい、という意向が強かったことが理由と考えています。
来月に予定されている新生・北陸RDXとしての第一回総会には、実に50人を超える方々がリアル参加されます。皆さんの期待に応えるよう、活発な活動を展開していきたいと思います。
日本には地方自治法がある一方で、国から地域への潤沢な支援策があります。多くの場合、国の支援策は地域の将来の成長にとって重要と考えられる分野に対して講じられます。その趣旨が、「国の支援策を起点に地域の成長に重要な分野で産業や活動が立ち上がって欲しい」、ということであるのは論を俟ちません。特別なケースを除き、地域の事業への補助が永続する枠組みは制度上考えられないのですから、地域は国の補助事業をきっかけに自立的な活動を立ち上げようとしなくてはならないはずです。
北陸はJ-NEXUS事業に採択された時点からこのことを真剣に考えてきました。
その一つの結実がRICHです。先日、「新生・北陸RDXとして新しい国の事業を取っていこう」という話をしたところ、北陸RDXのメンバーから「北陸の企業や技術に民間の資金を呼び込むのが本来の趣旨ではないか」、という意見が上がりました。国の補助事業を起点とした自立的な事業の理念は北陸RDXに浸透していると思いました。
簡単ではないことは、RICHの経営に関わっている立場からも、良く理解しています。だからといって、こうしたチャレンジをネガティブに捉えるのなら、ベンチャー投資も新技術の開発もあり得ません。日本中の地域が真の自立を競うような時代になって欲しい。我々もそのための一石でありたいと思うのです。

