このたび、RICHでは新しい就業規則を制定しました。詳細は以下(「地方創生2.0」を踏まえて就業規則を制定)をご覧いただくとして、そのポイントは3つあります。
一つ目は、時間や場所の制約をできるだけ減らし、自由度の高い就業環境を提供することです。これにより個人として効率的な働き方を追求して欲しいと考えます。私は四半世紀にわたりスポーツのコーチをやってきました。欧米で集合時間と言えば、アップを終え練習を開始できる時間を意味しますが、日本では皆で集まってアップを開始する時間を意味するのが普通です。心身の状態は個人によって違いますから、欧米流の方が合理的に見えます。自由度の高さは個人として何が最適かを考える機会になると思います。
二つ目は、様々な立場の人が働ける環境を作ることです。今や人手不足は永遠に続く日本の課題と言えます。若手大卒のような固定観念に囚われては、企業として発展は望めません。子育てに時間を取られがちな女性、定年退職後に週2,3日だけ働きたい人、専門的な知見を柔軟な契約条件の下で活かしたい人、等々、様々な事情を持つ方が仕事に携われる仕組みを創っていこうと考えています。
三つ目は、個人と企業の成長を調和させることです。個人が企業に求めるものは変わってきています。賃金や就業条件が重要な条件であることが変わりませんが、最近は働く意義が改めて注目されています。企業と個人では目標が違って当然ですが、一期一会の気持ちを持てば、長い人生の中で共にする貴重な時間の中でベクトルを合わせることができると思うのです。
以上のような理念を実現するには条件があります。
企業は様々な立場の人が共感する理念を掲げ、多様な考え方を柔軟に受け入れる姿勢を示さなくてはならないでしょう。個人の側では、目標や意志を持ち、自立した個人あろうとする気持ちが求められるでしょう。
企業と個人の新しい関係を創り出すことができれば、一つの会社の成長だけでなく、地域社会の新たな発展にも貢献できると思うのです。